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新垣 誠
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全米日系人博物館


沖縄県那覇市首里出身。現在、筑波大学国際政治経済学研究科博士課程在学中。 沖縄そして日本本土・海外沖縄系コミュニティ(特にハワイ)における アイデンティティ・ポリティクスと、それに纏わる言説の分析が主な研究のテーマ。

e-mail: makochu@aol.com

研究テーマ:
「沖縄ディアスポラ共同体生成の可能性-ハワイ・ウチナーンチュの例を通して-」

グローバライゼイションが急速に進む今日、沖縄と沖縄系海外コミュニティを取りまく新たな現象は、国民国家のバウンダリーを越えた領域での分析を必要としている。本 研究の目的は、現在の沖縄と海外移民コミュニティが綾なす関係性を、その超国家的(transnational)レベルで分析することにある。1980年代、地方自治体の国際交流事業熱とともに、海外沖縄系コミュニティと沖縄との交流も急速に活発化した。国際交流という概念が国家間の交流を前提としているにも関わらず、独自の歴史的経験を反映した沖縄の文化的・人的交流は、「国家」ではなく、「ウチナーンチュ」というカテゴリーを基盤として盛んになっていった。その交流は現在、沖縄における自立の言説、海外コミュニティにおけるエスニック・アイデンティティの言説と接合しながら、「世界のウチナーンチュ」という超国家的共同体・アイデンティティの言説空間を生成している。そしてこの超国家的言説の示唆する可能性は、脱本質主義的文化・共同体・アイデンティティの語りであり、より開かれたバウンダリーをもつ社会形態の在り方でもある。ポスト・モダニズムやポスト・コロニアル批評の言説が、近代性や国民国家の概念を対象化していく世界的潮流の理論的文脈にお いて、本研究は、沖縄という視点から、ディアスポラ(離散)共同体の可能性を考察する。ハワイ沖縄コミュニティと沖縄との交流の具体的事例から、超国家的レベルで生成される諸言説の分析を通し、その言説空間において構成される沖縄のディアスポラ共同体について、既存のディアスポラの理論を応用しながらも、その理論の新たな発展に貢献することを目的とする。