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ゲリー・ムカイ
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全米日系人博物館


ゲリー・ムカイ氏は、スタンフォード大学のスタンフォード国際・相互文化教育プログラム内、日本ならびにアジア太平洋プロジェクトの局長である。氏は、1981年に、スタンフォード大学国際発展教育の修士号を取得、以来12年以上にわたって、合衆国内の幼稚園児から高校生までの教育に携わってきた。氏は、アジア太平洋地域と日米関係に関する多くの書物や論文を出版・発表してきた。1997年には、アジアと日米関係に関する教材の開発の功労者として、フランクリン・ブキャナン賞を受賞した。

e-mail: gary.mukai@forsythe.stanford.edu

研究テーマ:
「アメリカ諸国への日本移民」

ゲリー・ムカイ氏は、専門知識を青少年にわかりやすく説明する方法を教職者として常に追求している。今回のプロジェクトでは、氏は「アメリカ諸国への日本移民」と題する教材を開発することを提案している。これは、スタンフォード大学のスタンフォード国際教育研究所の、日本ならびにアジア太平洋プロジェクトによって1993年から1995年にかけて行われた日米関係に関する三部シリーズの続編として行われる。この教材の目的は、以下の三点である。(1)アメリカ諸国への日本人移民の歴史的観点を紹介する、(2)アメリカ諸国においての、日系人の体験に関する複数の観点を提示する、(3)アメリカ諸国における日系人の経験がいかに日米関係に影響を与えたかを考察する。ここで提案されている教材は、特にブラジル、ペルーとアメリカ合衆国における「ピクチャー・ブライド」(写真花嫁)に焦点をあてて、日本人のアメリカ諸国への移民問題を探求する予定である。この教材は、アメリカ諸国への日本移民問題の歴史的観点を学生に提供し、また歴史上の重要事件が、日米関係にどのような影響を与えたかを描き出すことになる。学生は、日本人写真花嫁に関する移民関係書類などの第一次資料を検索し、小人数のグループに別れて学習を行う。これらのグループ学習は、ハワード・ガードナーの複数才能論に基づいて行われる。すなわち、人間には種類の異なった才能の分野があり、教師は、学生の最も優れた才能を見出し、その分野を通して学ぶように配慮を行うのである。学生たちは、合衆国とラテンアメリカへの異文化間の日本人移民の体験を比較分析するよう指導される。



高校教材「アメリカへの日本移民:移民研究入門」の開発は、国際日系研究プロジェクト(INRP)の参加研究者による研究を青少年に理解できるように紹介する目的で行われた。

この教材は、学生達に移民研究の初歩を紹介することである。これには、移民の異なった種類の簡単な紹介や、人はどうして移民するのかなどが含まれる。この基本教材においては、日本人のアメリカ大陸における移民経験がケース・スタディーとして採用される。学生たちは、まず、村落から都市への移民、都市から都市への移民、周期的移民、強制移民、回帰移民、再移民、そしてUターン移民などの、様々な移民の種類を学ぶ。それから日本人のアルゼンチン、ボリビア、ブラジル、カナダ、メキシコ、パラグアイ、ペルー、合衆国への移民経験のケース・スタディが、導入される。まず、各国での日本人移民の経験が端的に紹介され、それから、学生は小グループに分かれて、移民関係の出来事に焦点をあてたグループ活動に参加する。学生には、移民が家族生活にどのような影響を及ぼしたかについても、考えるよう指導される。

INRPの参加研究者からは、各国の日系経験に関する第一次資料の提供(これらは、グループ活動の資料として使用された)、内容編纂への助言と、各種に渡る協力を受けた。活動の多くは、すでに、合衆国の学校だけでなく、香港を含む中国、インドネシア、日本、ラオス、マレーシア、ミヤンマー、フィリピン、シンガポール、韓国、台湾、タイの私立学校で実習済みである。アジアからの移民は従来のヨーロッパからアメリカへの移民研究に偏重する傾向のあった移民研究のバランスを取り戻す意味でも評価できるとの意見も聞かれた。公・私立に関係なく教師にとっては、彼等の教育プランと教材にはっきりした関連があることが大切である。一般に、学生は、教材に含まれている様々な第一次資料を大変面白いと思っているようである。日本人のアメリカ大陸への移民を自分の家族の経験と比べてみる学生も多いようである。

この教材は1999年に出版され、2000SPICE(Stanford Program on International and Cross-cultural Education)カタログに含まれる予定である。SPICEは、スタンフォード大学国際研究センター付属、教育普及の為の非営利団体である。