日本とカリフォルニアの海岸地帯をつなぐ黒潮。その潮の流れをたどると、移民、産業、アートや文化にまたがる相互に関係し合う歴史が浮かび上がってきます。とりわけ、多くが水産業に従事していた和歌山と千葉からの初期の移民は、その仕事を続けることのできたカリフォルニアのモントレーやセントラルコーストを、第二の故郷としました。物理的な距離はあっても、さまざまな形でつながりは続いていったのです。このプログラムでは、研究者、学芸員、映像作家、移民の子孫らが、それらの場所の興味深いつながりを明らかにしていきます。
このプログラムは、全米日系人博物館の姉妹館である和歌山県立近代美術館と共催いたします。
主催:和歌山移民研究を軸とした国際交流事業実行委員会(和歌山県立近代美術館内)令和7年度文化庁Innovate MUSEUM事業採択事業
イメージ・クレジット:
ヘンリー・杉本「ポイント・ロボス」(1932-1942年頃)、油絵、18 × 21.5 in.
全米日系人博物館、マダレーン・スギモト寄贈、2015.2.688