私たちの物語はアメリカの物語です。全米日系人博物館（JANM）の創設者たちは、1942年に日系アメリカ人に起こったことが他のいかなるグループにも起こらないよう、当館が公民権のしるべとしてあり続けることを約束しました。当館の未来を確かなものとし、物理的・デジタル上の施設、展示やプログラムを変革するため、当館史上最大のキャンペーンを開始いたします。

昨年、JANMは「私たちの約束」という大規模な資金調達キャンペーンと、博物館の展示室のリノベーション、新しい常設展、プログラムの刷新をはじめとする当館の将来の計画を発表しました。

コミュニティーの皆様からのたゆまないご支援と、金額や公私、また場所を問わない皆様からの惜しみないご支援によって、当館は6500万ドルの当初の目標額を達成することができました。このたびキャンペーン期間を2026年末まで延長するとともに、目標額を85万ドルにして、再びお願いを続けて参ります。

皆様からの寛大なご支援は、当館に対して、公民権のとりでとしてあり続けること、また日系アメリカ人の経験を保存し語り継ぐ存在として、私たちのコミュニティーがJANMに期待してくださっている価値を反映しているのだと考えています。当館の施設、プログラム、そして活動範囲を改めて構想しなおすことで、広くアメリカの物語である日系アメリカ人の物語を、未来へ、そしてあらゆる背景や立場の人々とともに、またそうした人々のために届けていきます。

「私たちが今と呼ぶ、誰かの未来で」

JANMは新たな当館の常設展「私たちが今と呼ぶ、誰かの未来で：人種差別の現実、民主主義の夢」を制作しています。これは1999年の新館パビリオンのオープン以来、最も大きな変化です。この展示は：

• 最新技術や人種や民主主義をめぐる全米規模の議論を踏まえて、日系アメリカ人の物語を伝える方法を改めて再構想します。
• 第二次世界大戦の強制収容の物語を未来へと継承していくため、現在の常設展でも紹介している、皆様に親しんでいただいている要素も残していきます。
• 常に変化し続ける未来のビジョンに向かって闘いを続ける日系コミュニティーが、逆境の中で選びとってきた選択をめぐる新たな物語に焦点を当てます。

博物館の空調システムを改善することにより、JANMが皆様から未来のためにお預かりしている15万点を超えるコレクション（そしてそれらが語る力強いアメリカの物語）を保存し、未来の世代が利用し、アクセスできるようにします。

当館の創立以来、JANMを価値あるものであり、意義のある場所にしてくださり、当館の未来へと投資を行ってくださった、ボランティア、会員、ご寄附者の皆様に心よりお礼を申し上げます。

全米日系人博物館のミッションは、日系アメリカ人の経験を共有することにより、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を促進することにあります。