即日発表 - 2021年07月15日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636

JANM

全米日系人博物館は新たなボードメンバーを発表


全米日系人博物館(JANM)は、新たなボードメンバー4名を発表しました。

「新しいボードメンバーの皆さんそれぞれ、当館のガバナンスと将来にとって貴重なスキルと先見性をもたらしてくれます。私たちは彼らのアクティビズムと当館のミッションへの献身に感謝しています」と理事長のノーマン・ミネタ。

タイジ・テラサキ氏はトラスティーに、グレゴリー ・G・ナカヒラ氏、リサ・スギモト氏、タムリン・トミタ氏はガバナーに就任しました。


タイジ・テラサキ  

ハワイ州ホノルルを拠点に活動するタイジ・テラサキは、写真や彫刻、イマーシブな大規模インスタレーションを手がけ、霧をキャンバスに見立てて映像を投影するメディアを始めるなど、アートの世界で前衛的な革新を探求してきました。

テラサキ氏は、2017年にホノルルのワードセンターで開催された「REBIRTH」や、「Contact 3017: Hawai'i in 1,000 Years」と連動した「Edible Landscapes for the Trillenium」展(ホノルル美術館)で一般にデビューしました。ハワイやアメリカ本土、そして2017年にブラジルで開催された「クリチバ・ビエンナーレ」をはじめとして世界各地で展覧会を開催しているほか、大規模なアートプロジェクトや一般参加型のアートプロジェクトにも力を入れています。JANMでは2020年から21年にかけて、テラサキ氏による展覧会「トランセンディエンツ:ボーダーのヒーローたち、COVID-19の100日と医療従事者へのメモリアル」を開催しました。

テラサキ氏は、LAを拠点とするテラサキ・ファミリー・ファウンデーションの理事を務めているほか、タイジ・アンド・ナオコ・テラサキ・ファミリー・ファウンデーションと自身が共同で設立したアート・エクスプロリウムの理事長も務めています。また近年にはアートを通じて世界に変革をもたらすことを目的とした501(c)3の非営利団体、メイク・ビジブルを設立しました。カリフォルニア大学アーバイン校で美術学士号を取得。

 

グレゴリー・G・ナカヒラ

グレゴリー・ G・ナカヒラ氏は、南カリフォルニアを拠点とする民間の不動産投資会社、パイサーン・グループのパートナーです。同社は、アパートの買収・開発、ディストレスト債権投資、複雑な土地の権利化などの分野を専門としています。ナカヒラ氏は、1998年にパイサーン・グループに入社。以前はゴールドマン・サックスとヘラー・フィナンシャルの商業用不動産投資グループでシニア・エグゼクティブを務めていました。カリフォルニア大学サンディエゴ校で学士号を取得。現在は妻と3人の子供と共にカリフォルニア州トーランスに在住。


リサ・スギモト(教育博士)

リサ・スギモト博士は、2013年にエグゼクティブサービス会社であるPPL社に入社し、現在は共同経営者兼副社長を務めています。PPL社では、主にカリフォルニア州のコミュニティカレッジを対象にしたエグゼクティブトランジションやコンサルティングを行っています。スギモト博士は、これまでに数多くのCEOの採用サーチに参加し、暫定エグゼクティブリーダーやコンサルタントの斡旋をサポートしてきました。

2009年秋、スギモト博士はパサデナ・シティ・カレッジ(PCC)の暫定学長に任命されました。その後、PCCの大学推進担当副学長として、オッシャー奨学金マッチ・イニシアチブの最終年度に目標額の183%を集めました。また2003年にはPCCの学生・学習サービス担当副学長を務めました。

スギモト博士は、2010年、パサデナNAACPからコミュニティ・アワードを、アルタデナANAACPからアップル・アワードを受賞するなど数多く表彰されています。UCLAで教育リーダーシップの博士号、南カリフォルニア大学でMBAと教育修士号、カリフォルニア大学サンディエゴ校で学士号を取得しています。

 

タムリン・トミタ

タムリン・トミタ氏は、シロウとアサコ・トミタ夫妻の娘として沖縄で生まれました。第二次世界大戦中、家族と共にマンザナーに収容された日系二世のシロウは、のちにロサンゼルス市警の警官となり、巡査部長まで昇進した後、全米初のバイリンガルのアジア系アメリカ人警察部隊であるエイジアン・タスク・フォースの共同設立に携わりました。タムリン・トミタ氏はサンフェルナンドバレーのグラナダヒルズ高校を卒業後、UCLAに入学し、3年生の時には1984年の二世ウィーク日本祭で二世クイーンに選ばれました。

トミタ氏は、1986年の「ベスト・キッド2」のクミコ役、1993年の「ジョイ・ラック・クラブ」のウェヴァリー役、1994年のカヨ・ハッタ監督作品「ピクチャー・ブライド」のカナ役などで広く知られる俳優であり、アクティビストでもあります。トミタ氏は、40年近いキャリアの中で、他にも数多くの映画やテレビに出演しており、2021年にはネットフリックのヒットシリーズ「コブラ・カイ」でもクミコを演じています。 

トミタ氏は、夫のダニエル・ブリンクオフ氏と共に、過去2年間、カリフォルニア州ハイランドパークでアウトサイド・イン・シアターの建設と、マイノリティのためのマイノリティによるマルチプラットフォームな演劇的ストーリーテリングの開発に取り組んでいます。
 

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1985年の設立より、全米日系人博物館(JANM)は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。

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