即日発表 - 2021年11月16日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636

「イートン・コレクションの美術品・工芸品」展、展示拡充のための助成金を国立公園局より受贈


全米日系人博物館(JANM)は、内務省の国立公園局(NPS)より、日系アメリカ人強制収容所跡助成金プログラム(JACS)を通じ、245,581ドルの助成金を受贈しました。

この助成金は、2022年にJANMで開催され、その後、アメリカ国内の4つの博物館を巡回予定のアレン・ヘンダーショット・イートン・コレクションとそのレガシーについての展覧会開催のために使われます。

今回のJACSの助成金は、イートン・コレクションを保護し、保存する活動を続けていくための大きな支援となります。このコレクションは、第二次世界大戦中の日系アメリカ人強制収容所で作られ、使われた美術品や工芸品から成るもので、2015年にはオークションが予定されました。そのオークションはアクティビストや法的措置によって中止され、2015年にJANMがイートン・コレクションの全作品を所蔵することになりました。

「イートン・コレクションの管理者として、国立公園局とのパートナーシップと、これらの重要な歴史的工芸品や美術品の展覧会をさらに充実させるための支援に感謝します。このコレクションの工芸品のほんのいくつかを展示した最初のポップアップツアーは、2018年に15カ所を巡回しました。今回のJACSの助成金により、JANMは2022年に開催予定の展覧会「争われた歴史:コミュニティーのコレクションの保存と共有」を通して、貴重な物の数々を全米中で展示することができます」とアン・バロウズJANM館長兼CEO。

2022年の展覧会では、最初のツアーでは破損の恐れがあったために展示ができなかった物なども含まれます。エステル・イシゴの油彩画2点、紙に書かれた書道作品、貝殻細工などが、JANM所蔵となって以後初めて展示される予定です。

イートン・コレクションの歴史は、第二次世界大戦中の収容所時代にさかのぼります。1952年に刊行された『有刺鉄線の向こうの美:私たちの国の戦時移転収容所における日系人の芸術』のために調査を行っていた美術史家のアレン・ヘンダーショット・イートン氏に、数多くの元収容者や家族が美術品や家具を寄贈したのです。

それらの美術品や工芸品は何年もそのまま保管されていたのですが、やがてイートン氏の相続人家族の友人の手にわたり、2015年4月に全ての品がオークションにかけられることになりました。

オークションの知らせは、このコレクションを保護し責任ある人の手に渡さなくてはならないと、日系アメリカ人コミュニティーに活発な運動を巻き起こすことになりました。法的措置と全国的な草の根キャンペーンが展開され、売却は中止されました。そして、JANMがこのコレクションの全てを収蔵し、後世に残していくため、その保護と利用を責任を持って請け負うことになったのです。

2016年、JANMはイートン・コレクションの収蔵品のデジタル化、状態評価および/または保存のために、NPSからJACS助成金を受贈しました。2017年のJACS助成金では、JANMがかつての収容所跡、コミュニティセンター、図書館など15の関連する場所で、コレクションに関する情報を収集するための巡回展を開催できるよう、企画と開催のために資金が提供されました。

イートン・コレクションには、ジョージ&ブラッド・タケイ氏、アール・K ・アンド・キャサリン・F・(ムトウ)・ムーア財団、リチャード・サカイ氏からも支援を得ています。

今回のJACSの助成金によって、アレン・ヘンダーショット・イートン氏が、日系コミュニティーが日系アメリカ人コミュニティー、そしてこれらの品々を寄贈した元収容者と交わした、コレクションを展示するという約束を実現し続けていくことができます。このコレクションの主たる目的は、第二次世界大戦中に日系人が受けた不公正に対する認識を高めることでした。
 


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1985年の設立より、全米日系人博物館(JANM)は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。