即日発表 - 2025年12月10日
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フィランソロピストのマッケンジー・スコット氏が 全米日系人博物館へ2,000万ドル寄附
2021年に同氏より贈られた1,000万ドルに続く JANMの歴史の中で最大のご寄附です
全米日系人博物館(JANM)はこのたび、フィランソロピストのマッケンジー・スコット氏より、2度目となる寛大なご寄附を頂戴したことを発表いたします。今回の2,000万ドルのご寄附は、JANMの歴史の中で単独のご寄附として最大のご寄附です。2021年の1,000万ドルの寄附と同様にその使途が限定されておらず、将来に向けて極めて重要なこの時期に、当館が資金の最適な活用方法を自ら判断することを可能にします。
「マッケンジー・スコット氏の先見性と寛大さに深く感謝申し上げます。JANMは今、新たでエキサイティングな未来に向けて大きな転換期を迎えています。私たちは、当館のミッションへの強い決意と、コミュニティーから頂戴しているこれまで以上に力強いご支援、2026年に新たな姿で再オープンする博物館への大いなる期待とともに新年を迎えます。2021年の同氏からの1,000万ドルのご寄附によって、当館は改修期間中にも、プログラムを拡充し、コミュニティーに奉仕し、新しい観客層へと広く活動を届けていくことが可能になりました。今回のご寄付は、私たちのミッションの重要性とプログラムの社会的インパクトが認められた証であり、JANMにとって将来への投資、新たなレベルで財政的安定を実現すること、そして歴史の継承者として、また民主主義と社会正義の灯台としての役割をさらに強化する、類いまれなる機会となります」と、JANM館長兼CEOのアン・バロウズ。
「JANMは、移民であった私たちの祖父母・両親の物語とレガシーが保存され共有されること、そして第二次世界大戦中に日系アメリカ人が経験したことを、他のどのコミュニティーにも二度と繰り返させないという願いを込めて設立されました」と、JANM理事長のウィリアム・T・フジオカ。「この素晴らしいご寄附は、その設立の理念を未来へと力強くつなぎ、社会正義、多様性、公平性、包摂性を推進するリーダーとしてのJANMの声と行動を、今後何年にもわたり力強く支えてくれることでしょう」。
寄附金の具体的な活用計画は、JANM理事会とエグゼクティブチームのリーダーシップに基づいて進めていきます。
2025年1月よりJANMのパビリオン(展示・収蔵施設)は改修工事のため休館していますが、その間もJANMは、ダニエル・K・イノウエ民主主義保存全米センター(デモクラシーセンター)をはじめ、ロサンゼルスおよび南カリフォルニア各地、さらに全米および日本において、特別展、一般向けプログラム、ファミリーフェスティバル、教育プログラムなどの充実したスケジュールを継続して展開しています。これらの「JANM on the Go」プログラムは、全米を巡回中の「Ireichō(慰霊帳)」(米国の強制収容所に収容された12万5千人以上の氏名を記録した書物)、スミソニアン・アメリカ美術館での画期的な展覧会「ピクチャーズ・オブ・ビロンギング(Pictures of Belonging)」、全米の映画祭で上映されている高い評価を得たドキュメンタリー映画「サードアクト(Third Act)」』、パサデナのアートセンター・カレッジ・オブ・デザインで開催され好評を得た展覧会「クルージングJタウン:日系コミュニティーの車文化(Cruising J-Town: Behind the Wheel of the Nikkei Community)」、全米巡回公演「勇気の定義(Defining Courage)」、日系アメリカ人の歴史を地域の学校に届ける教育プログラムの試験的な実施などが含まれます。
現在行っている改修工事は、1999年のパビリオン開館以来、当館において最も大規模な変化です。主な内容として、日系アメリカ人の物語の伝え方を大胆に再構築する新しい常設展、来館者体験の向上、アラタニ・セントラルホールの大幅なアップグレード、第二次世界大戦の退役軍人や戦時収容の当事者の証言をAI技術を用いた対話型ストーリーファイルで体験できる専用スペースを備えた、新たなマナビ&スミ・ヒラサキ・ナショナル・リソースセンター、新しい教室、そして16万点を超える貴重な資料・作品を保護するための館内環境システムの改善などが予定されています。パビリオンは2026年末に再オープン予定です。
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全米日系人博物館(JANM)について
1985 年の設立より、JANM は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を促進してきました。ロサンゼルスのダウンタウンの歴史あるリトルトーキョー地区に位置する JANM は、第二次世界大戦中の日系人の強制収容の苦難から得た教訓が忘れられることのないよう、公民権の擁護を目的とする中心的な存在であり続けています。スミソニアン協会の加盟館であり、「アメリカの文化財」にも選ばれているJANMは、伝統的な博物館の枠を超えたハイブリッドな施設として、歴史の中心であると同時に、芸術の中心でもあります。日系アメリカ人の声を伝えるとともに、全ての人々が自らが受け継ぐ価値や文化を探求できる場を提供しています。1992年の一般公開以来、JANM 館内では 100を超える 展覧会を開催するとともに、 40 の展覧会をスミソニアン博物館やエリス島博物館などの全米各地、ならびに日本や南米の主要な博物館に巡回させました。JANMの展示施設は2026年後半まで休館中ですが、その他のJANMの施設や各地でプログラムを実施しています(janm.org/OnTheGo)。JANMの最新の情報は、janm.org をご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseum でフォローしてください。