即日発表 - 2021年12月08日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636

JANM

声明:真珠湾攻撃から80周年を迎えるにあたり、全米日系人博物館は、この日に亡くなった米軍に敬意を表し、またこの日以降に強制収容された12万人の日系人に思いを寄せます。


全米日系人博物館(JANM)は、1941年12月7日に日本が真珠湾を攻撃した際に亡くなった第二次世界大戦の英雄たちの記憶に敬意を表します。またこの80周年の記念日は、真珠湾攻撃の後、その多くがアメリカ市民であった12万人の日系人が不当に家から立ち退かされ、全米各地の僻地に作られた強制収容所に送られるという歴史を引き起こしたことも思い出させ、アメリカの公民権のもろさを痛感させる日でもあります。

「1941年12月7日は、日本による攻撃で2,000人以上の米軍が死亡したことと、戦時下のヒステリーと人種差別によって、大半がアメリカ市民であった12万人の日系人がそれまでの生活や家を失い、強制収容所に送られるという二重の悲劇によって、永遠に忘れられない日です」と、JANMのアン・バロウズ館長兼CEOは話します。「この歴史的な日は、どのような状況であっても、全てアメリカ人の公民権は守られる必要があることを思い出させる重要な教訓です。真珠湾攻撃から80年以上経った今でも、差別やヘイト、人種差別の矛先はアジア系アメリカ人に向けられています」。

この数年、JANMはアジア系に対するヘイトに対して声をあげてきました、とバロウズは話します。しかし、さまざまなメディアや言説、政治家らによる根深い偏見と誤った情報により、全米中で大勢のアジア系が暴行や傷害の対象になっています。

この追憶の日には、真珠湾における軍人の死者に敬意を払うと共に、全てのアメリカ人の憲法上の権利にも敬意を払うことが必要です。JANMはまた、米軍史上最も多くの勲章を受けた部隊の一つである、第二次世界大戦中の有名な日系人部隊、第442連隊戦闘団の英雄たちを称えます。この部隊に所属した何千人もの日系人らは家族を収容所に残したまま従軍したのです。


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1985年の設立より、全米日系人博物館(JANM)は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。