即日発表 - 2021年11月19日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636

JANM

2022年夏の NEHワークショップ参加申し込みを受付中


全米日系人博物館(JANM)は現在、「アメリカの歴史と文化のランドマーク教員向けワークショップ」の参加者を募集しています。これは全米人文科学基金(NEH)の助成を受けて実施するワークショップで、もともと2021年開催を予定していましたが、COVID-19によるパンデミックを受けて延期をし、2022年夏に開催することになりました。

NEHの「アメリカの歴史と文化のランドマーク」プログラムは、K-12の教員を対象にしたものです。歴史的・文化的に重要な場所や地域などで、K-12の人文科学のトピックやテーマに関する研究を関連づけるプロジェクトに参加する機会を提供します。このプログラムは、2022年夏に2回開催し、1週間のセッションにそれぞれ36名の教員を受け入れます。

JANMのワークショップ「リトル東京:歴史は世代を超えてコミュニティーを形成する」では、ロサンゼルスのリトル東京というコミュニティーを通して歴史を検証します。2022年7月17日~22日と7月24日~29日の2回に分けて、それぞれ1週間のワークショップを開催します。JANMでは、このワークショップを多様なものとし、またその成果を活用してくださる教員の参加者を全米中から募集しています。

なおワークショップ参加者には、終了後に一人1,300ドルの奨学金が支給されます。この奨学金は、参加者の時間的な負担に対して、旅費、宿泊費、食費などのワークショップ参加にかかった費用の一部を補うことを目的としています。

JANMは、ロサンゼルスのダウンタウンにあるリトル東京歴史地区に位置しています。このワークショップでは、歴史あるこの地区の利点を活かし、リトル東京のコミュニティーを通して日系アメリカ人の歴史を紹介します。コミュニティーのユニークな経験が、今日アイデンティティーや保存の問題にどのように関連しているかを検証します。

この1週間のワークショップでは、教育者の皆さんには、研究者、教育者、学芸員、コミュニティーの歴史家たちと一緒に、リトル東京の物語を通して歴史を学んでいただきます。日系アメリカ人の歴史に焦点を当てつつも、それだけではなく、1880年代の初期移民からコミュニティーの誕生、第二次世界大戦中の強制立ち退きと強制収容、戦時中に黒人がこの地域に移住したブロンズヴィル時代、戦後の再定住、再開発やジェントリフィケーションに対抗してこの地域を守ろうとする現在も続く闘いなどさまざまなテーマを取り上げます。参加者は、JANMコレクションを使った授業の仕方や、そうした歴史を教える授業に利用できる豊富なリソースについて学びます。

「リトル東京:歴史は世代を超えてコミュニティーを形成する」は、「全米人文科学基金:民主主義は知恵を必要とする」からの助成金により実現したものですが、本ワークショップで示される見解、発見、結論、提言は、必ずしも全米人文科学基金のそれらを表すものではありません。

「全米日系人博物館を代表して、教育者向けワークショップに必要な資金を提供してくださった全米人文科学基金にお礼を申し上げます。教育者の皆さんは、日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性に対する理解と認識を深めるという当館のミッションを実現していくための重要なパートナーです。リトル東京のコミュニティーには日系人の経験が体現されており、参加される教育者の方々がここで過ごされる時間を通して、より深い洞察を得ていただけると確信しています」とアン・バロウズJANM館長兼CEO。

このワークショップは、旧西本願寺の建物で行われます。1925年に建てられた後、改修を経て1992年にJANMの本館となったこのヒストリックビルディングは、当館のコレクションの中での最も大きな所蔵品です。同寺院は、第二次世界大戦前そして戦後にも、宗教施設またコミュニティーの核でもありました。1995年にリトル東京の中心部は、リトル東京歴史地区国定歴史建造物に指定されました。保存対象となったのは、ファースト・ストリートの北側のユニオン教会と同寺院に挟まれた2ブロックです。

応募は2022年3月1日までオンラインで受け付けています。応募の際は、本プロジェクトのウェブサイトjanm.org/nehlandmarks2022をご覧ください。

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1985年の設立より、全米日系人博物館(JANM)は日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的・文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。


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