即日発表 - 2020年10月16日

プレス連絡先:

Masako Miki - mmiki@janm.org - 213-830-5636

JANM

JANM、「アメリカの文化財」の一つに選出され、フォード財団より今後4年間で550万ドルの助成金を授与。


このたび全米日系人博物館(JANM)は、「アメリカの文化財」に認定された黒人、ラテン系、アジア系、先住民の芸術・文化団体20団体の一つに選ばれ、4年間で550万ドルの助成金を受け取ることになりました。フォード財団のビジョンと寛大さに感謝すると共に、このイニシアチブに8,000万ドル以上の寄付を約束してくださった主要な財団や大口寄付者の方々にお礼を申し上げます。

JANM Pavilion front corner with Transcendients graphics

 

「この非常に不確実な時期に、当館の最も緊急かつ差し迫ったニーズを満たし、博物館の安定した持続に役立つ今回のご支援に深く感謝しています」と全米日系人博物館館長兼CEOであるアン・バロウズ。「私たちはこのような資金の提供者の方々の寛大さに感謝しています。とりわけフォード財団の会長であるダレン・ウォーカーは、先見の明あるリーダーシップで、アメリカの豊かな文化的多様性を代表する組織に対して、これまで歴史的に見落とされてきた助成金授与の不公平さを効果的に変えようとしています。このコロナ禍による閉鎖や収益の減少の影響によって多くの芸術・文化団体の将来が危ぶまれていることが明らかになっていますが、とりわけ何世代にもわたって富の恩恵を受けていない組織はそれがとりわけ顕著です」。

COVID-19の世界的流行により、特に有色人種のコミュニティーを中心とした芸術・文化団体が壊滅的な打撃を受けている状況に対応するため、資金提供者らはこのイニシアチブの全国的な構成要素を組織し、アメリカの芸術と文化の多様性のために全国的に重要な役割を果たす20団体に、運営資金と一般支援資金として8,100万ドルを提供しました。 これは、フォード財団から5,000万ドルの初期投資を受け、ブルームバーグ・フィランソロピーズとバーバラ・アンド・エイモス・ホステッターが支援を行い、さらにエイブラムス財団、アリス・L・ウォルトン財団、トム・アンド・リサ・ブルメンタールからの追加支援を受けて実現したものです。

「アメリカの文化財」イニシアチブは「アメリカの表現の多様性と卓越性に不可欠な貢献をし、歴史的に限られたリソースと資金源しか持たないにもかかわらず、影響力のあるこうした団体をより多くの人に認知してもらうことを目的としています。この20団体は、他の団体と共に、歴史的に疎外され、資金不足で、アメリカ文化の物語の中で過小評価されてきたコミュニティーの文化遺産と創造性を代表しています」とフォード財団は述べています。

「今回『アメリカの文化財』に認定されたことは、日系アメリカ人の歴史と文化を守り、他のグループが同じように標的にされないようにするための国の良心の一部であり続けるという、当館が長年にわたって果たしてきた役割の重要性が認識されたものと考えています」と当館館長のバロウズは続けます。「このように優れた芸術・文化団体の一員として名を連ねることができたことを光栄に思います。選出された各団体に心からお慶び申し上げます。またリトルトーキョー歴史地区の姉妹組織である劇団、イースト・ウエスト・プレーヤーズもこの20団体に含まれていることを嬉しく思います。今後も全米各地のパートナーとの関係を深めていきたいと思います」。

他には、アラスカ・ネイティブ・ヘリテージ・センター、アルビン・エイリー・アメリカン・ダンス・シアター、アポロ・シアター、バレエ・ヒスパニコ、チャールズ・H・ライト博物館、ダンス・シアター・オブ・ハーレム、エル・ムセオ・デル・バリオ、ジャズ・アット・リンカーン・センター、プエルトリコ美術館、ミュージアム・オブ・チャイニーズ・イン・アメリカ、IAIA現代ネイティブ・アート美術館、ナショナル・ミュージアム・オブ・メキシカン・アート、ペナンブラ・シアター、プロジェクト・ロウ・ハウズィズ、スタジオ・ミュージアム・イン・ハーレム、アーバン・ブッシュ・ウィメンなどの団体が選ばれました。

フォード財団のダレン・ウォーカー会長は「これらの団体は、芸術的な卓越性の最高の理想を体現しており、まさにアメリカの文化財です」と述べ、「芸術分野の他の慈善家や企業が、私たちの国の豊かで多様な歴史を反映する多くの文化団体への支援を増やしていくことを願っています」とも話しています。

この全米規模の補助金は、各団体100万ドルから600万ドルを受け取り、一般的な運営予算を強化し、現在の健康危機を乗り切ることの支援を目的としています。またこの他に、助成金を受けた団体は、組織の能力向上のために最大10万ドルを受け取ることができます。このイニシアチブの資金提供者らは、資金援助を行うと共に、認知度向上と慈善活動の例を通して、「アメリカの文化財」や他の地域団体への寄付を促進することを目指しています。

 

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1985年の設立より、JANMは日系アメリカ人の経験を共有することによって、アメリカの民族的および文化的多様性への理解と認識を深めています。ロサンゼルスのダウンタウン、歴史あるリトルトーキョー地区に位置するJANMは、伝統的な博物館のカテゴリーを超えたハイブリッドな施設で、日系アメリカ人の声を伝えるとともに、あらゆる人が自分たちのヘリテージや文化を探求できる場を提供することを目指しています。1992年の一般公開以来、JANMは70展以上の展覧会を開催し、そのうち17展はアメリカのスミソニアン博物館やエリス島移民博物館をはじめ、日本や南米の主要な博物館など世界各地を巡回しました。当館についての詳細はjanm.orgをご覧いただくか、ソーシャルメディア@jamuseumでフォローしてください。

 

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