Full Institution name
Japanese American National Museum
Machine Name
janm

全米日系人博物館(JANM)は、2022年3月18日(金)にバイデン大統領が署名し、「アマチ国定史跡法(H.R. 2497)」が成立したことを祝います。この法律は、コロラド州グラナダにあるアマチの強制収容所を国立公園システムの一部として指定し、この場所を後世に残し、第二次世界大戦中の日系人強制収容の物語と歴史を伝えていくためのものです。

アマチは、第二次世界大戦中の10ヶ所の日系人強制収容所の一つで、約1万人が収容されました。アマチ保存のための超党派的な取り組みは、同地が国定歴史建造物に指定された2006年に始まりました。2018年、連邦上院で「アマチ調査法」が提出されると、その取り組みはさらに活発になりました。「アマチ調査法」は、同地の歴史的意義を評価し、国立公園制度に加える可能性を判断するための調査を行うよう内務省に指示する法案でした。これは「ジョン・D・ディンゲル・ジュニア保護、管理、およびレクリエーション法」の一部として2019年に署名され、法として成立しました。

 強制収容所においても、戒厳令下やヨーロッパの戦場においても、日系アメリカ人は信仰を頼りに、強制立ち退きや終わりの見えない収容生活、不当な強制送還、家族との別れ、兵役、再定住など、日系という人種や彼らの宗教が国の安全を脅かすと見なされた時代を生き抜いてきました。

「経と聖書:信仰と日系アメリカ人の第二次世界大戦中の強制収容(Sutra and Bible: Faith and the Japanese American World War II Incarceration)」展は、全米日系人博物館とUSC 伊藤真聰日本宗教・文化研究センターが共催するもので、国立公園局日系アメリカ人強制収容所助成プログラムの支援を受けています。

今週は大統領令9066号の発令から80周年にあたります。1942年2月19日にフランクリン・ルーズベルト大統領がこの命令に署名したことから、第二次世界大戦中の日系人の不当な強制収容が始まりました。この節目の日に、私は有刺鉄線の向こうで過ごした少年時代のことを思い起こしています。私たちは、家から引き離されたことへの怒りを抱えていました。私たちは戦場でも連邦裁判所でも忠誠心を持ち続けていました。私たちは友人たちの中や日常生活に戻ることへの不確かさに不安を抱えていました。しかし、私たちは希望を失いませんでした。ハートマウンテンは、私たちが民主主義の理想を守る続けるために必要なのは、適正な法の手続きのない私的制裁などではなく、常に緊張感を持って行動することだと教えてくれました。また生涯、公人として働いてきたことから、私は全ての人の理想を守るためには、立場を越えて共に働かなくてはならないことを学びました。

全米日系人博物館は、アマチ国定史跡法(H.R.2497)が米国上院を通過したことを祝います。アマチは、第二次世界大戦中の日系人強制収容所の一つで、約1万人が収容されました。アマチ保存のための超党派的な取り組みは、同地が国定歴史建造物に指定された2006年に始まりました。2018年、連邦上院で「アマチ調査法」が提出されると、その取り組みはさらに活発になりました。「アマチ調査法」は、同地の歴史的意義を評価し、国立公園制度に加える可能性を判断するための調査を行うよう内務省に指示する法案でした。これは「ジョン・D・ディンゲル・ジュニア保護、管理、およびレクリエーション法」の一部として2019年に署名され、法として成立しました。アマチは現在、アマチ保存協会によって管理されています。

全米日系人博物館(JANM)は、学生のアジア系に対するヘイトスピーチをめぐり、オクシデンタル大学の対応が極めて不十分であったことに重大な懸念を抱いています。同大のある学生は2020年末、クラスメイトに「アジア系は全員死ぬべき」「地球上の全ての人間のうち、アジア系が最もイラつく」「パンデミックの責任は彼らにあるのから死ぬべき」といったテキストメッセージを送信しました。大学関係者は2021年10月または11月にこの件に関し警告を受けましたが、2022年2月2日にこれらのテキストメッセージがソーシャルメディアに投稿されるまで行動を起こしませんでした。翌日、オクシデンタル大学のハリー・J・エラム・ジュニア学長は、それらのテキストメッセージを初めて見たのは2月2日であり、私的な表現の自由を守る法律があるため、同大が学生を罰するはできないと同大の学生に向けて話しました。

生き抜くために、コミュニティーが辿った信仰の旅

強制収容所においても、戒厳令下やヨーロッパの戦場においても、日系アメリカ人は信仰を頼りに、強制立ち退きや終わりの見えない収容生活、不当な強制送還、家族との別れ、兵役、再定住など、日系という人種や彼らの宗教が国の安全を脅かすと見なされた時代を生き抜いてきました。「経と聖書」展は、苦難の旅の中にあった日系アメリカ人コミュニティーを絶望から救うため、宗教が果たした役割を探ります。

「経と聖書」展は、唐突に悲痛な立ち退きに直面した人々の物語を、彼らが収容所へと携行した祈祷書や宗教書、精神を生かし続けるために自らの手で作った仏像や十字架、祭壇など、目を見張る物の数々を通して伝えます。展覧会の中心となるのは、ハートマウンテン強制収容所の墓地から掘り出された法華経の言葉が墨書された経石や、救世軍の北地満寿夫大尉がポストン強制収容所に収容されていた間に肉筆で記した注釈つきの二カ国語聖書をはじめとする収容所で編まれた聖典です。