ロサンゼルス生まれのスタンリー・ハヤミはごく普通のアメリカのティーンエイジャーです。アルハンブラのマーク・ケッペル高校に通い、学校の様子やアーティストや作家になる夢を日記に綴っていました。しかし時は1942年、彼は家族と共にワイオミング州のハートマウンテン強制収容所に送られるのです。十代のスタンリーが記した言葉やスケッチは、まるで窓のように彼の日常生活や感情を切り取っています。その中でスタンリーは家族の収容や徴兵、国のために戦うことの意義について赤裸々に語っています。
1944年、スタンリーはアメリカ陸軍第442連隊戦闘団に徴兵されました。この日系人部隊は、その規模と従軍期間においてアメリカ史上最も多くの勲章に輝いた部隊です。彼が家族に送った手紙には、ヨーロッパ戦線での苦難が打ち明けてはいるものの、両親を心配させないよう努めて明るいトーンで綴られています。スタンリーは19歳の時、イタリアで戦闘中に仲間を救出しようとして命を落としました。それでもスタンリーのレガシーは、遺族からJANMに寄贈された日記やアート、手紙などを通して生き続けています。